朝ドラから
- 2021/12/22
- 17:22
今日の朝ドラ、衝撃的だった。
12月22日放送のNHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」38話で、
女優の上白石萌音が演じるヒロイン・安子が、子役の娘・るいから強烈な言葉を浴びせられた。
「もう二度と会いたくない」
「家に帰って来ないで」
安子が大阪で倒れて、るいの小学校入学式に間に合わなかったからだ。
るいには顔にけがをしたのはお母さんのせいだとの思い、
夫の実家にるいを預けて自分は一人になりたいのだろうなどと家政婦から言われたり、
るいには母安子について不振感がつのることばかり起こった。
安子の人生は、戦争の悲劇、肉親との死別、子供と二人暮らしていく苦労、
たいへんな思いをして、るいとの平凡な暮らしだけを夢見て生きてきた。
「えっ、なんで?
こんなに一生懸命やってきたのに。
るいの幸せを一番に考え、そのために生きてきたのに。
なんで?」
思い当たるこのがない。
しかし子どもに絶縁状を突き付けられたら、もう行き場が無い。
絶望(ぜつぼう)しかない。
災いが起こる前に自ら去るしかない心情、悲しさが良くわかる。
人生は思うようにならないが、まるで自分の姿を見るようで、オーバーラップした。
人生は誤解、行き違い、ボタンの掛け違いで大きく変わって行く。
自分では良かれと思うことも相手には通じない場合がある。
それどころか恨まれることもある。
結果、断絶(だんぜつ)となることもある。
しかしそれも自分の言い訳、弁解でしかないこともわかる。
結局自分がまいた種。
相手が幸せであれば、出ていけとは言わないだろう。
不幸で恨みがあるからこそそのような言葉が出てくる。
「なんで?こんなに一生懸命頑張ったのに、愛したのに・・・」
は、虚(むな)しい一人芝居でしかないのだ。
結局は縁がないのか。
いや、自らまいた種を取り除き、徳を積めば、
いつか時間が経って、丸く収まるかも知れない。
いろんなことを反省して懺悔(ざんげ)して待つことが希望になるのではないか。
一旦右左に分かれた道もいつか一つにつながることを夢見よう。
悲しみも喜びも乗り越えていこう。
無常の人生、
それしかないね。