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今日は精進について考えよう

京都で

精進について考えよう

最近たいへん痛ましい悲しい大事故がよく起こます。
交差点の事故。
右折車に直進してきた軽自動車が衝突し、
弾みで信号待ちしていた子供たちの列に突っ込み、
何人もが犠牲になりました。

犠牲になった子供たち、その家族にとって、
いたたまらない不幸な出来事でした。
「なんで・・」という無念(むねん)の叫(さけ)びが聞こえてきます。
加害者の女性とその家族にとっても、
考えられない恐ろしい、辛(つら)い出来事でした。
今だけでなく、これから先もこの3者には地獄の日々が続きます。

かわいそうに、ご冥福(めいふく)を祈りたい。
自分はそのような事故を起こさないように気を付けようと思う。
自分も家族もそのようなものに巻き込まれたくないと思う。
誰もがそう思うはずです。

なぜこうなったのか。
小難(しょうなん)が大難(だいなん)になってしまった原因。

偶然とは言えない3者の時間空間の一致(いっち)があります。
1分あるいは数秒、この出会いがズレていれば、この事故は起こらなかった。

ここに目に見えない力が働いていると考えられないでしょうか。
過去世の因縁(いんねん)。
あるいは何か引き合う力。
いずれにしても目に見えない力によって引き寄せられ、
恐ろしい事故が起こったのではないかと思います。

佛教ではこれを「業(ごう)」と言います。
過去世に自分が為(な)した善業(ぜんごう)、悪業(あくごう)によって、
未来、来世(らいせ)に果報(かほう)として業が現れ、
その業を果たしていくのが人生である。
と、説きます。
なので、佛教では悪いこと(十悪(じゅうあく)・五逆罪(ごぎゃくざい)・誹謗(ひぼう))をするな、
良いこと(善業)をせよと、
そして心を清浄にせよと、根本的に教えています。

人間は食物連鎖(しょくもつれんさ)の最上位で、
あらゆる動植物を殺戮(さつりく)して食し、
便利この上ない生活をするために、
地球の資源を好きなだけ使い、
大気を汚し、絶滅(ぜつめつ)させています。
弱肉強食(じゃくにくきょうしょく)は人間同士の世界にも蔓延(はびこ)り、
貧困(ひんこん)など大きな格差(かくさ)を生み出しています。

そのような人間、悪の種をまき散らしている私たち一人一人が、
善業、善の結果を出せるはずはありません。
いずれ冒頭(ぼうとう)に話題にした交通事故や大金を失い路頭(ろとう)に迷(まよ)うこと、
大災害で命失うこと等は明らかです。
大事なものを偶然(ぐうぜん)かのようにして失うのです。
恐ろしい結果が待つのみです。
大事な家族を失って、大事な財産を失って、
始めて目に見えない力の存在を知るのです。

それはなぜか。

答えは「徳(とく)」がないからです。
徳とは何かを知らない凡夫(ぼんぶ)だからです。
ネコに100万円の札束と焼き魚を見せたら、
ネコは焼き魚を取ります。
それはネコに徳が無いのと徳を知らないからなのです。
100万円あれば、たくさん魚が買えますね。

私たちは有難くも「徳」を身に着けることができます。
今まで作った悪業を徳の力で消していくことができます。
それが「布施(ふせ)」の功徳(くどく)の力。
「廻向(えこう)」の功徳の力。
「精進(しょうじん)」の功徳の力です。
大難を小難にできる力を得ることができます。

そして一人でも多くその功徳力を頂けるように「済度(さいど)」するのです。
悪業の世界から「助ける」ということです。

何をしても悪業にしかならない私の生活。
生きていくために仕方がないとは、言い訳です。
仕事だからと精進を第二、第三、と優先順位(ゆうせんじゅんい)を下にして、
挙句(あげく)の果てに金にならない工場労働か何かと一緒にして、
暇(ひま)がない、金がないと、更(さら)なる悪業を積み重ねる人生。
それでは小難が大難と跳(は)ね返るのは当然の報(むく)いでしょう。

罪(つみ)を消すための精進、
少しでも精進して悪業を消していく、
僅(わず)かでも徳を積み重ねて、悪業を功徳の消しゴムで消していく。
そのための人生ではないでしょうか。
そして最後は本当の幸せになって、
ありがとうと言って、この世を去る。
このような人生にしたいとパパは思います。

パパも同じですが、自分には「徳」が無いと自覚(じかく)することです。
だから徳を得るために仏様の手足となって精進する。
他人に徳を回し向けること、それが「布施」です。
布施した徳は何倍にもなって私に戻ってきます。
自分を生み育ててくれた先祖を供養する「廻向」。
その徳は先祖に回し向けられ、
川の流れのように徳が大河になって私に戻ってきます。

このように「徳」を得て「徳」を回し向けること、
このような人生を目指しましょう。
パパも残りの人生をこのようにしたいと思っています。
令和元年6月28日

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橋口輝雄です。
大きくなっていく真悠にメッセージを送っています。
父がこんなにも真悠を愛していたと、伝わればいいね。
真悠は愛されていたんですよ。
だから大丈夫。
生きていれば苦労の連続だけど、大丈夫。
安心してね。
これは父から娘への遺言です。
だから他の人は読まないでください。
読んでもおもしろくないし。
ごめんなさい。
真悠、いつかメール頂戴ね。
待ってるで~。
メールの送り先:
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